米Microsoft、Apache Cordova向けCLI「Tools for Apache Cordova(TACO)」正式版を公開
米Microsoftは10月1日、Apache Cordova開発向けのコマンドラインインターフェイス(CLI)「Tools for Apache Cordova(TACO) 1.0.0」を発表した。Node.jsを使って実装されており、WindowsおよびMac OS X、Linuxで利用できる。
Tools for Apache Cordova(TACO)は、Apache Cordovaを利用したハイブリッドアプリの開発を高速化することを目的にMicrosoftのVisual Studioチームが開発したツール。2014年6月に技術プレビューとして発表した。Apache Cordovaは、HTML、CSS、JavaScriptなどを利用してiOS、Android、Windows Phoneに対応するネイティブアプリを開発できるツール。元々は「PhoneGap」として米Nitobi Softwareが開発しており、これを米Adobe Systemsが買収、その後技術をApache Software Foundationに寄贈した。
TACOはプラットフォームとプラグインで構成され、AndroidやiOSのSDKをインストールしてツールを構築したり、WindowsまたはLinuxマシンからMac OS Xで実行されるリモートエージェント経由でiOSアプリのビルドやデバッグなどを行うことができる。Cordova CLIと100%の互換性があるため、Cordova CLIを利用する開発者はすぐに利用できるとしている。
TACO 1.0.0ではエラーとテレメトリー関連でのメッセージを改善し、IonicとVisual Studio間のテンプレートの相互運用性も強化した。合わせて、ソースコードも公開された。
TACOの利用にはNode.jsが必要で、npmパッケージマネージャ経由で入手できる。ライセンスはMIT License。
Tools for Apache Cordova
https://www.npmjs.com/package/taco-cli