予定より3か月早く登場、「FreeBSD 10.2-RELEASE」リリース
The FreeBSD Release Engineering Teamは8月13日、BSD系OSの最新版「FreeBSD 10.2-RELEASE」をリリースした。amd64(x86_64)、i386(x86)、ia64、powerpc、powerpc64、sparc64などのアーキテクチャに対応する。
FreeBSD 10.2-RELEASEは2014年11月に公開された「FreeBSD 10.1-RELEASE」に続く最新版。当初は11月のリリースを予定していたが、4月にスケジュールを前倒しすることを発表していた。10系では3回目のリリースで、安定性を強化したほか新機能も導入した。
ARMサポートを強化したほか、ZFSのパフォーマンスと信頼性について改善が加わっている。また、新たに「/firstboot」ファイルを通じてルートファイルシステムをリサイズできる「growfs」rcスクリプトが導入された。Hyper-Vのサポートも強化されている。
NTPスイートがバージョン4.2.8p3となり、resolvconfはプライバシー保護機能を強化したバージョン3.7.0にアップデートされた。これらに加え、GNOMEは3.14.2を、KDEは4.14.3にそれぞれアップデートされている。
Linuxとの互換性も強化され、CentOS 6互換環境を提供するlinux_base-c6がデフォルトで採用された。drmコードもLinuxカーネル3.8.13に対応するよう更新された。複数のXサーバーを同時に実行することも可能となっている。
FreeBSD 10.2-RELEASEはプロジェクトのWebサイトより入手できる。
FreeBSD
https://www.freebsd.org/