米Docker、ZFSをサポートした「Docker 1.7」リリース
米Dockerは6月22日、オープンソースのLinuxコンテナエンジン「Docker 1.7」をリリースした。ZFSファイルシステムのサポートが加わり、イメージをZFSで保存できるようになっている。
4月に公開されたDocker 1.6に続く最新安定版。ZFSストレージドライバーを導入、ZFS形式でのイメージ保存が可能となった。また、ログコマンドでは「–since」オプションが追加されている。このほか、ネットワーキングやボリュームシステムの書き直しが行われており、ネットワーキングでは再利用可能なライブラリをlibnetworkとして分割することで品質を改善しているという。
実験的機能として、ネットワーキングおよびプラグインシステムを導入した。ネットワーキングでは、ホストが異なるコンテナ間のやりとりが可能となるマルチホストネットワーキングが導入されている。また、新しいコマンドラインインターフェイス(CLI)によりネットワーク関連の設定が柔軟になった。
同じくプレビューとして導入されたプラグイン機構では、ネットワーキングおよびボリューム関連の2つのプラグインが用意された。Weave、Microsoft、VMware、Ciscoなどのネットワークシステムとシームレスにコンテナを接続でき、インフラに最適なネットワーキングシステムを選択できるようになった。
オーケストレーションツールのSwarm、Compose、Machineも強化した。たとえばComposeでは「up」コマンドが導入されており、またSwarmではクラスタマネージャーのApache Memosの統合などが加わった。
Docker 1.7はプロジェクトのWebサイトより入手できる。また、Dockerは米サンフランシスコで「DockerCon 2015」を開催しており、コンテナ技術の標準化プロジェクト「Open Container Project(OCP)」をLinux Foundationらと立ち上げることも発表している。
米Docker
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