米Microsoftが.NET Core向け「Windows Communication Foundation(WCF)」をオープンソース化
米Microsoftは5月19日、通信フレームワーク「Windows Communication Foundation(WCF)」をMIT Licenseで公開したことを発表した。.NET Coreをターゲットにしたもので、.NET Foundationのオープンソースプロジェクトに寄贈する形となる。
Windows Communication Foundation(WCF)はクライアントとの通信を行うサービス主導アプリケーション構築のためのフレームワーク。これを利用して、HTTP、TCPなどを経由して非同期メッセージをほかのサービスに送信できる。
WCFは.NET Framework 3.0で導入されたもので、今回WCFチームは.NET Coreをターゲットにした新しいバージョンを.NET Foundationオープンソースプロジェクトに寄贈した。レポジトリにはWindowsデスクトップで利用できるWCFのサブセットが含まれ、Windows Store向けのWCFアプリ構築のためのライブラリプロファイルをサポートする。具体的なライブラリコンポーネントとして現在、System.ServiceModel.Http, System.ServiceModel.NetTcpなど5種が含まれている。
これらのプロファイルは主にクライアント向けのもので、これを利用して.NET Coreを使って構築したアプリケーションからWCFサービスと通信が可能。特にモバイルデバイスやミッドティアのサーバーに適しているとしている。現在WCFプロジェクトはWindows上で構築されているが、.NET CoreをターゲットとすることでLinux、Mac OS Xサポートの可能性も開けるとしている。
.NET Core向けのWCFはプロジェクトのWebサイトより入手できる。
Windows Communication Foundation(WCF)
https://github.com/dotnet/wcf