米Google、「Google Code」を閉鎖へ
米Googleは3月12日、プロジェクトホスティングサービス「Google Code」の閉鎖を発表した。同日より新規プロジェクトの作成ができなくなり、2016年1月に閉鎖となる。「もはや必要とされていない」と閉鎖に至る理由を説明している。
Google Codeは、Googleが2006年にスタートしたオープンソースのプロジェクトホスティングサービス。Googleによると、「当時はプロジェクトホスティングの世界は制限があった」とのことで、オープンソースコミュニティに別のオプションを提供するために開始したと経緯を説明する。
その後、2008年に「ソーシャルコーディング」をうたって登場したGitHub、GitやMercurial用のコードホスティングサービスBitbucketなどのサービスが登場し、Google Codeからの移管が相次いだ。Google自身も数千単位のプロジェクトをGitHubに移したが、自分たちが移管した後にGoogle Codeに残ったプロジェクトの多くがスパムや悪用を目的としたものだったという。そこで、自分たちのサービスはもはや必要とされていないと判断した、と同社のオープンソース担当ディレクター、Chris DiBona氏は記している。
Google Codeの閉鎖は今後10か月かけて段階的に進めていく。同日よりGoogle Codeでの新規プロジェクト作成はできなくなり、8月24日にサイトはリードオンリーにする。この段階では、プロジェクトのソース、イシュー、wikiの閲覧は可能だ。最終的には2016年1月26日に閉鎖となる。ソース、イシュー、wikiのtarballダウンロードは2016年いっぱい可能としている。
Googleは同時に、Google Code上のプロジェクトをGitHubやBitbucket、SourceForge.netへ移行するためのドキュメントやツールを提供する。なお、SourceForge.netはすでにGoogle Codeインポートサービス「Google Code Importer」を提供している。
Google Code
https://code.google.com/
Google Code Importer
http://sourceforge.net/p/forge/documentation/Google%20Code%20Importer/