「Linuxユーザーが選ぶソフトウェア賞」、UbuntuやMariDBなどが人気
LinuxQuestions.orgは2月4日、Linuxユーザーが選ぶソフトウェア「2014 LinuxQuestions.org Members Choice Award Winners」を発表した。デスクトップは「Linux Mint」および「Slackware」、「Ubuntu」の3つが選ばれたほか、データベースの「MariaDB」やオフィススイートの「LibreOffice」など、一部のフォークプロジェクトがオリジナルの人気を上回る結果も見られた
LinuxQuestions.orgはフォーラム、レビュー、チュートリアルなどの機能をもつLinuxコミュニティサイト。専門家と意見交換ができ、利用にはメンバー登録が必要。LinuxQuestions.org Members Choice Award(MCA)は、同サイトが年に一度実施する調査で、メンバーに各分野で最も良いと思うソフトウェアを選んでもらうもの。今年は32種類のソフトウェアについて調査した。
前年は「Ubuntu」が23.59%で単独トップだったデスクトップディストリビューションでは、「Linux Mint」や「Slackware」、「Ubuntu」の3つがそれぞれ22.2%の票を集め3トップとなった。サーバーディストリビューションは米Red Hatの下に入った「CentOS」が30.74%で選ばれた。モバイルディストリビューションは前年に続き「Android」で56.72%を占めた。
データベースは昨年に続き「MariaDB」(34.21%)で、NoSQLデータベースも昨年と変わらず「MongoDB」(44.74%)。デスクトップ環境、オフィススイート、ブラウザも昨年と同じものが選ばれ、それぞれ「KDE」(33.57%)、「LibreOffice」(86.05%)、「Firefox」(57.79%)となった。ウィンドウマネージャは「Openbox」に変わって「KWin」(20.3%)が選ばれた。
開発関係では、IDE/Web開発エディタでは「Eclipse」(17.46%)、テキストエディタでは「vim」(30.3%)、プログラミング言語は「Python」(27.74%)、バージョンコントロールシステムは「git」(72.63%)、オープンソースのWebフレームワークは「Django」(30%)、設定管理ツールは「Puppet」(31.94%)、ターミナルエミュレータは「Konsole」(21.96%)などとなった。顔ぶれは昨年と変わっていない。新設のオープンソースクラウドソリューションは56.2%が「ownCloud」と回答し、「OpenStack」や「OpenNebula」を上回った。
アプリケーションでは、メッセージアプリ「Pidgin」(40.09%)、VoIPアプリ「Skype」(46.06%)、グラフィックアプリ「GIMP」(65.75%)などおなじみのものが選ばれた。「VLC」はオーディオメディアプレイヤーとビデオメディアプレイヤーの2つでトップとなり、オープンソースゲームは「SuperTuxKart」となり、昨年の「0 A.D.」から首位を奪った。
MCAの全ランキングと比率はLinuxQuestions.orgのWebサイトで公開されている。
2014 LinuxQuestions.org Members Choice
http://www.linuxquestions.org/questions/2014mca.php