モバイル端末からWebアクセスの統計解析を確認できるクライアント「Piwik Mobile 2.1」がリリース
Webアクセス解析ツール「Piwik」の開発チームは9月13日、Piwikで集計したアクセス統計情報をモバイル端末からチェックできる「Piwik Mobile」の最新版「Piwik Mobile 2.1.0」をリリースした。iOS 8のサポートや性能の強化などが特徴となる。
Piwikはオープンソースで開発されているWebアクセス解析ソフトウェア。Webサイトの訪問者やアクセス統計など、30種類以上のレポート機能を持ち、直感的なユーザーインターフェイス、プラグインによる機能拡張などを特徴とする。ライセンスはGPL。個人ユーザーのほか企業も利用しており、Forbes、シャープ、Wikimedia Deutschlandなどの導入実績を持つ。
Piwik Mobileは、Piwikの機能にモバイル端末からアクセスできるクライアント。iOSおよびAndroidに対応し、スマートフォンおよびタブレットの両方に対応する。デスクトップ版と同じインターフェイス、同じレポート機能を持ち、リアルタイムで訪問者についてのデータを取得できる。
最新版ではAppleがこの秋リリースを予定している「iOS 8」への対応を進めた。ベースとするフレームワークを強化したほか、最新のデバイスとの互換性強化や性能改善などが行われている。なお、iOS 8は次回以降のリリースでフル対応になる予定だ。
このほかセグメンテーション機能も強化し、端末上でカスタムセグメントの作成と保存ができる機能が実装された。カスタムセグメントの追加、更新、削除のためのSegmentEditor APIとして、SegmentEditor.isUserCanAddNewSegment (idSite)など6種が加わっている。
イベントのサポートも強化し、訪問者のアクションリストから展開可能なURLを表示するようになった。安全面ではSSL証明書の設定、Android 4.4以上でのReal-Time Mapの動作の修正などが強化点となる。
Piwik MobileはApp StoreまたはGoogle Playよりダウンロードできる。なお、開発チームは先に、バージョン2以降にフォーカスする目的でバージョン1のサポートを終了する方針を発表している。
Piwik
http://piwik.org/