モバイル対応が特徴のモダンなフォーラムプラットフォーム「Discourse 1.0」が登場

 オープンソースのディスカッションプラットフォーム「Discourse 1.0」が8月末にリリースされた。メーリングリストおよびWebベースのフォーラム、チャットといった機能を持つソフトウェアで、モダンなデザインや機能、モバイル対応などを特徴とする。これを利用して、インターネット上でのディスカッションサービスを構築できる。

 Discourseは米Civilized Discourse Construction Kitが開発したディスカッションプラットフォームで、RubyとJavaScriptで実装されている。2013年2月以来、約1年半の開発工期を経ての正式版となる。

 Discourseはメーリングリスト、ディスカッションフォーラム、チャットルームの3つの要素を合わせもち、高解像度のタッチ対応モバイル端末向けに設計したという。ページのスクロールによりデータを取得する”just-in-time loading”を利用し、シングルページデザインを持つ。

 投稿には画像の貼り付けが可能で、YouTubeやWikipedia、GitHub、Twitterなどの著名Webサイトとの連携機能も持つ。会話を把握しやすいように返信は投稿に紐付けされており、投稿文を見ながらの返信作成、ドラッグ&ドロップ操作での画像貼り付けやファイルの添付も可能。投稿に返事があったとき、引用されたとき、名前が言及されたときなどに知らせる動的な通知機能があり、電子メールによる通知機能もある。Twitter、Facebook、Google、GitHub、Yahoo!などのIDを利用したサインインも可能。

 ディスカッションの著作権はCreative Commonsがデフォルトだが、サイトオーナーやユーザーのニーズに合わせて設定できる。言語は日本語、英語、中国語を含む18言語に対応する。

 対応するWebブラウザはInternet Explorer 10以降、Google Chrome 24以降、Firefox 14以降、Safari 5.1以降に対応。また、iOS 6以上のSafari、Android 4.1以上のChrome、Windows Phone 8以上のIEにも対応する。

 DiscourseはプロジェクトのWebサイトより入手できる。ライセンスはGPLv2。テスト用のサンドボックスも利用できる。

Discourse
http://www.discourse.org/