米Twitterが買収したパスワードマネージャーMitroがオープンソース化

 パスワード管理ツール「Mitro」を提供する米Mitro Labsは7月31日、Twitterの傘下にに加わることを発表し、同時にMitroのサーバーおよびクライアントをオープンソース化した。ライセンスはGPLv3。

 Mitroは複数の端末で安全かつ容易にパスワードの保存と共有ができるパスワード管理ツール。新しいサイトにログイン時に入力したユーザー名とパスワードを自動的に保存、次にそのサイトにアクセスする際は自動でログインできる。LDAP、Active Directory、Google Appsなどの同期機能もあり、個人だけでなくチームなどのグループでも利用できる。強固なセキュリティが特徴とのことで、サーバー側に保存されるパスワードデータベースはクライアント側の鍵を利用して暗号化されており、アクセスできるのは本人のみ。Mitroもそれらにはアクセスできないという。ChromeやFirefox、Safariの拡張とiOS/Android向けのモバイルアプリといったクライアントが公開されており、Mitroが提供する「Mitro Core Server」がそれらの同期を行う。

 Twitterによる買収を受け、Mitroは今後Twitterの位置情報チームに入り地理・位置情報関連の製品にフォーカスする。Mitroによるとコードは当面電子フロンティア財団(EFF)と共同管理し、EFFからの助言を受けながらコミュニティ主導のプロジェクトに成長させるとのことだ。

Mitro
https://github.com/mitro-co/mitro