Mozillaがアカウントサービス「Firefox Accounts」を発表

 Mozillaは2月7日、新機能となるアカウントサービス「Firefox Accounts」を発表した。Firefoxの同期機能「Firefox Sync」も刷新され、このFirefox Accounetsをベースとしてアカウント認証や各種サービスを提供するという。同時期にリリースされた早期プレビュー版の「Aurora」で試すことができる。

 Firefox AccountsはMozillaが提供するソフトウェアやクラウドサービスで共通して利用できるアカウント。パスワード、ブックマーク、履歴、開いているタブといった情報を異なる端末上のFirefoxで同期するFirefox Syncで認証に使われるほか、Mozillaが運営するソフトウェア配信サービス「Firefox Marketplace」での認証にも利用される。また、Mozillaが開発中のOS「Firefox OS」でも利用されるという。

 MozillaはこれまでFirefoxおよびFirefox拡張機能のアドオンプラットフォーム、Firefox Syncの統合、ソーシャルの統合やWebRTCなどに取り組んでおり、2013年にクラウドを専門とするチームを新設、これら製品やサービスにアクセスするシンプルな方法を探ったという。なお、競合するGoogleの「Google Chrome」ブラウザはすでにGoogle Accountsと連携している。

 Firefox Accountsは、今年中頃に正式リリースとなる予定の「Firefox 29」のアルファバージョン(Aurora)で利用できる。Aurora版Fireofxではこのほか、「Australis」としてインターフェイスが大きく改善されたほか、ユーザーがメニューやツールバーなどのUIをカスタマイズできる機能も加わっている。

 Mozillaのリリースサイクルでは、Auroraの6週間後にベータ、その6週間後に正式版が登場となる。現在のFirefoxの正式版は2月4日に公開された「Firefox 27」。

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