オープンソースの3Dコンテンツ作成ツール「Blender 2.71」がリリース
The Blender Foundationは6月26日、オープンソースの3DCG作成ツール「Blender 2.71」をリリースした。2.7系では2回目のリリースとなり、Cyclesレンダーやアニメーションなどで機能が強化されている。
Blenderはオープンソースの3Dコンピュータグラフィック作成ツール。高速なモデリング、レンダリング、リアルに近いマテリアル、アニメーションツールセット、メッシュ展開、シミュレーションなど豊富な機能を持つ。SVGや3DS、DAE、FBX、DXFなど、さまざまな3Dモデルフォーマットをサポートする。ライセンスはGPLv2もしくはそれ以降。
バージョン2.71は4月に公開された2.70に続くものとなり、主としてCyclesレンダーやアニメーション、モデリングなどの機能を強化した。Cyclesレンダーでは、変形モーションブラーや炎/煙などのサポートが新たに加わった。Cyclesマテリアルからテクスチャのベーキングも可能となり、ボリュームレンダリングも強化されている。全体として同レベルのノイズでのレンダリング時間が削減されるという。
アニメーションではアニメーションの制御に必要な作業を削減できるイージングが多数導入された。F-Curve、Driver、Armature、Constraintなどの処理も高速化されている。アニメーションエディタやツールも修正や改善を行った。
モデリングでは新機能となる分割法線機能が加わった。スムーズ/シャープなエッジや表面を描画できる機能で、AutoSmooth/Angleを置き換えるものとなる。3DView、Cycles、Biレンダラーで利用できる。
このほか、ユーザーインターフェイスも強化され、Texture Paintモードでブラシのプレビューが可能になった。また、OpenGL RenderオプションはInfo EditorのRenderメニューに移動している。FreestyleのNPRレンダリングも強化し、テクスチャ付きストロークに対応した。ゲーム開発、スカルプト/ペイントなどでも細かな機能強化が加わっている。
The Blender Foundation
http://www.blender.org/