米Red Hatがオープンソースのクラウド管理ソフトウェアプロジェクト「ManageIQ」を立ち上げ

 米Red Hatは5月12日(米国時間)、米アトランタで開催中のOpenStackのイベント「OpenStack Summit」でオープンソースのクラウド管理ソフトウェア開発コミュニティ「ManageIQ」の立ち上げを発表した。ManageIQはRed Hatが2012年12月に買収したクラウド管理・自動化ソフトウェアベンダーで、今後はコミュニティベースでの製品開発を進めるという。

 ManageIQの技術は現在、Red Hatのハイブリッドクラウドインフラ管理ソリューション「CloudForms」の土台となっており、主要クラウドプラットフォーム間でのワークロードの移管、最適化、クラウドアプリ/ワークロード/クラウド向けのポリシー設定と管理といった機能を持つ。対応するクラウドサービス/技術はAmazon Web Services(AWS)およびOpenStack、vSphere、Red Hat Enterprise Virtualization(RHEV)。

 ManageIQコミュニティの立ち上げにより、今後オープンソースプロジェクトでのプロダクト開発を進めていく。OpenStackのNovaやGlance、Ceilometer、Heatといったコンポーネントも統合する予定で、ガバナンス、自動化などの機能を持つクラウド管理プラットフォームの提供を目指す。

 ソフトウェアだけでなく、統合やオーケストレーションのためのコンテンツも提供する。これにより、OpenStack上でのクラウド構築やテストを容易にするという。Chef、Booz Allen Hamiltonなど4組織が設立コミュニティパートナーとなっており、これらのコミュニティや企業からのコンテンツ貢献も予定されているという。

ManageIQ http://manageiq.org/