Linuxカーネルコンテナ向けユーザー空間ツール「LXC 1.0」リリース
2月21日、Linux向けの仮想化ソフトウェア「LXC(Linux Containers) 1.0」がリリースされた。プロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。
LXCはLinuxシステム上に複数の隔離されたOS環境(コンテナ)を構築するためのソフトウェア。APIやツールが提供され、簡単にアプリケーションコンテナの作成や管理が行える。
LXC 1.0は「重要なマイルストーンリリース」という位置付けで、また業務用途として利用できる品質を持つ初めての「プロダクションリリース」になるという。今回のリリースの特徴としてはコンテナセキュリティの強化や、一貫性のあるAPIおよびドキュメント、ツールセットなどの提供がある。
LXC 1.0では非特権コンテナが完全にサポートされたほか、APIも「安定版」となった。luaやPython 3、Go、Ruby向けの公式APIバインディングも提供される。バックエンドで利用するストレージのサポートも強化され、任意のディレクトリだけでなくbtrfsやzfs、lvmなども利用できる。
コンテナのクローンやスナップショットも利用可能になり、コマンドラインツールの改良、ドキュメントの整備なども行われている。
LXC 1.0のサポート期間は5年間で、この間、セキュリティおよびバグ修正アップデートを行うほか、1.0系からのリリースも継続するという。LXC 1.0は4月に公開予定の「Ubuntu 14.04 LTS」などにも含まれる予定。