Web Audio API対応が加わった「SeaMonkey 2.22」がリリース

 Netscape CommunicatorやMozilla Suiteの後継となるインターネットアプリケーション集「SeaMonkey」の最新版「SeaMonkey 2.22」がリリースされた。HTML5など最新のWeb技術対応を盛り込み、JavaScriptの速度も改善したという。

 SeaMonkeyはMozillaのGeckoレンダリングエンジンおよびFirefoxをベースとするインターネットアプリケーション集。Webブラウザのほか、電子メールクライアントやニュースグループリーダー、フィードクライアント、IRCクライアント、HTMLエディタなどの機能を搭載する。

 SeaMonkey 2.22は、9月中旬に公開された2.21に続くメジャーリリース。プラグインのdoorhanger(ユーザーへの通知システム)で、さまざまなプラグインの種類を独立してアクティベーションできるようになった。メッセージのソート機能の強化、新しい送信先カラムの追加なども特徴となる。

 また、デフォルトのHTML5オーディオ/ビデオプレイヤーコントロールで再生速度を変更できるようになるなど、細かい機能強化も行われている。開発関連では、Firefoxのデバッガを利用してSeaMonkeyをリモートからデバッグできるようになった。

 Mozilla/Firefoxの機能強化も反映されており、Firefox 25で採用されたWeb Audio APIやCSS3のbackground-attachment: local supportのサポートが加わっている。ECMAScript6で定義されている関数や、iframe内に表示するコンテンツのインライン記述などにも対応する。

 SeaMonkey 2.22はLinux、Mac OS X、Windowsに対応、プロジェクトのWebサイトより入手できる。

The SeaMonkey Project
http://www.seamonkey-project.org/