安定性を強化した「Net BSD 6.1.2」がリリース

 NetBSD Projectは9月30日、「NetBSD 6.1.2」および「NetBSD 6.0.3」をリリースした。セキュリティとバグ修正が中心で、安定性が強化されている。

 NetBSDは高い移植性、安全性などを特徴とするUNIX系OS。サーバー、デスクトップなど多数のハードウェアプラットフォームに移植されている。プロジェクトは今年20周年を迎えている。

 6.1.2は、5月に公開された6.1系のメンテナンスリリースとなる。カーネルでは、KVM上でのシャットダウン時にカーネルパニックが発生するバグやUSBデバイスの探索時に特定のケースで発生する問題を修正した。ファイルシステムでは、4GBの制限を超えるとごみが生じる問題を修正した。

 このほか、パッケージインストールに関するバグの修正、Emacs 24などの一部アプリケーションでクラッシュにつながる環境の問題の修正、tzdataの2013eへのアップデートなどが加わっている。

 6.0.3は2012年10月に公開された6.0系のメンテナンスリリース。プロジェクトでは6.x3以前を利用しているユーザーにアップデートを呼びかけている。

 NetBSD 6.1.2と6.0.3のソースコードおよびバイナリは、各種ミラーサイトより入手できる。ライセンスはBSD License。

The NetBSD Project
http://www.netbsd.org/