米Oracleが「VirtualBox 4.2.18」をリリース、Linuxカーネル3.11サポートを強化

 米OracleのVirtualBoxチームは9月6日、オープンソースの仮想化ソフトウェア「Oracle VM VirtualBox 4.2.18」を公開した。プロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。

 VirtualBoxはx86およびAMD64/Intel64向けの仮想化ソフトウェア。サーバーおよびデスクトップ、組み込みなどさまざまな用途に利用でき、WindowsおよびMac OS X、Linux、Solaris上で動作する。VirtualBox上で実行できるゲストOSはWindows (NT 4.0/2000/XP/Server 2003/Vista/7)、DOS/Windows 3.x、Linux、Solari、OpenSolaris、OS/2、OpenBSDなどさまざまなものをサポートする。ライセンスはGPLv2で、USB 2.0(EHCI)サポートなど一部の機能に必要となるプロプライエタリなコンポーネントは個人利用/評価目的のみ無料というライセンスで別途公開されている。

 VirtualBox 4.2.18は2012年9月に公開された4.2系のメンテナンスリリースとなる。仮想マシン関連では、32ビットホストでの64ビットゲストでのクラッシュにつながる不具合を修正し、x2APICアーキテクチャでのLinuxホストのNon-Maskable Interrupt(NMI)機能が正確に処理されるようになった。

 また、LinuxホストとゲストでのLinux 3.11関連のバグを修正した。Linuxではこのほか、PCIデバイス認識がvboxvideo.koモジュールに加わり、Linux3系カーネルのinitスクリプトのudev検出を強化した。WindowsではUSB3ポート利用時にUSB2デバイスにアクセスできないバグが修正されている。

 このほかGUI、コマンドラインのVBoxManage、スナップショット、テレポートなどの機能で細かな修正が加わっている。

Oracle VM VirtualBox
https://www.virtualbox.org/

米Oracle
http://www.oracle.com/