「LibreOffice 4.1.1」リリース

 非営利団体The Document Foundaionは8月29日(ドイツ時間)、オープンソースのオフィススイート最新版「LibreOffice 4.1.1」をリリースした。4.1系初のアップデートとなり、バグ修正により安定性と品質を強化した。

 7月に公開したバージョン4.1のアップデートとなる。4.1.0では「Microsoft Office」との互換性が大きなフォーカスとなったが、4.1.1ではバグ修正を通じて互換性をさらに強化した。

 プレゼンの「Impress」でのPPTXインポートをはじめ、RTF、OOXML、XLSなどのファイル関連で複数のバグが修正された。ODGをJPGまたはTIFFに出力時に生じる不具合も修正されている。このほか、各アプリケーションで細かな機能強化が加わっている。

 なお、開発チームは企業での利用にはバージョン4.0.5を推奨している。

 Document Foundationは同時に、スペインのバレンシア州が12万台のPCをLibreOfficeにマイグレーションしたことも報告している。これにより、年間150万ユーロ分のプロプライエタリ製品に支払うライセンスコストを節約できたという。また、LibreOfficeプロジェクトは2013年2月より月平均100人以上のアクティブ開発者が開発に参加するなど、コミュニティが順調に成長していることも強調している。

 LibreOffice 4.1.1はWindows、Mac OS X、Linuxをサポートする。バイナリやソースコードはプロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。

LibreOffice
http://www.libreoffice.org/

The Document Foundation
http://www.documentfoundation.org/