ドキュメント自動生成ツール「Doxygen 1.8.5」リリース

 ソースコードからドキュメントを自動生成するシステム「Doxygen」の開発者は8月23日、最新版「Doxygen 1.8.5」をリリースした。プロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。

 Doxygenはソースコードからドキュメントを生成するためのツール。HTMLやLaTeX、RTF、PostScriptなどの形式でドキュメントを生成できる。サポートするプログラミング言語はC/C++/C#、Java、Objective-C、Python、PHP、IDL、Fortran、VHDLなど多岐にわたり、D言語のサポートも進められている。ソースコードにコメントでドキュメント用の文書を埋め込めるほか、文書が埋め込まれていないソースコードからのドキュメント生成も可能。対応OS環境OSはWindowsおよびMac OS X、Linux、Solarisなど。ライセンスはGPL。

 1.8.5は2012年2月に登場した1.8系の最新版となる。新機能として、ソースコード閲覧時に高機能なツールチップを表示するためのSOURCE_TOOLTIPSオプションが加わっている。このほか、自動的に関連する項目へのリンクを生成するための拡張リストやconfig.xmlでのconfigoptions.cppとconfig.doc生成、C++11スタイルのenumsのタグファイルへの書き込みと読み込みなど、細かな機能が加わった。特定の条件で無限ループが発生するバグも修正した。

 なお、1.8.5よりDoxygenのソースコードはGitで管理され、ビルドとリグレッションテストは継続的インテグレーションのTravis CIを利用するよう変更されている。設定に関するデータ、ドキュメンテーション、ウィザードが単一のファイルを利用するよう変更されており、プログラムの入出力をテストするブラックボックステストフレームワークとテストセットも加わった。

Doxygen
http://www.doxygen.org/