ARMサポートが強化されたPythonインタプリタ「PyPy 2.1」リリース

 Pythonで実装されたPythonインタプリタ「PyPy」開発チームは8月1日、最新版「PyPy 2.1」をリリースした。JITコンパイラでARMプロセッサが正式サポートされるなど、ARMサポートが強化されている。

 PyPyはPythonで実装されたPythonインタプリタ。Cで実装されたPython 2.7の標準実装(CPython 2.7)をほぼそのまま置き換えられるという。JITコンパイラにより、処理によってはCPythonよりも高速に動作するほか、メモリ利用の効率化やサンドボックス機能などを特徴とする。ライセンスはMIT License。

 PyPy 2.1は5月に公開されたバージョン2.0に続くもので、Python 2.7.3との互換性を持つ。本リリースの大きな特徴としては、Raspberry Pi Foundationの支援を受けてのARMサポート強化がある。ARM向けのJITサポートが正式に導入されたほか、ARM向けStackletサポートも加わっている。

 このほか、UNIXシステムにおいてosモジュールのstatvfsおよびfstatvfs関数サポートやロギング性能の強化、インタプリタの改善なども行われている。数値演算ライブラリ「numpy」サポートも強化され、numpyの配列およびdtypeでのPickleサポートやnumpyのサブ配列が利用可能となった。多くのバグ修正なども行われている。

 PyPy 2.1はプロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。動作環境はIntelアーキテクチャ向けのWindows(32ビット)およびMac OS X(64ビット)、Linux(32ビットおよび64ビット)と、VFPv3をサポートするARMv6/v7アーキテクチャ向けのLinux(32ビット)。

 なお、PyPyチームはPython 3互換のPyPy 3.2.1の開発も進めており、現在ベータ段階にあるという。

PyPy
http://www.pypy.org/