Eclipse Foundationが開発体制の変更計画を発表、外部リポジトリをサポートへ
The Eclipse Foundationがソーシャルコーディングを段階的に受け入れる計画を明らかにした。GitHub、Bitbucketなどのサードパーティの開発支援ツール/サービスを利用できるようにしていくという。
Eclipseの執行ディレクターであるMike Milinkovich氏が6月20日、この計画を明らかにした。Eclipse傘下のプロジェクトでGitHubなどの外部リポジトリを利用できるようにしていくもので、2013年初めに米VMwareからEclipseに移管したJava向けWebフレームワーク「Vert.x」プロジェクトから着手する。背景についてMilinkovich氏は、「オープンソース開発者に適切であり続けるためにプロセスとインフラを変化させる必要がある」と説明している。
これまでの取り組みとして、Eclipseは2012年12月にCVS(バージョン管理システム)からGitに移行、Gitソースコードレビューの「Gerrit」も導入している。プロジェクト管理インフラ(PMI)導入によりコミッターリスト、リリース日、プロジェクト計画などの追跡・管理を行っており、貢献者ライセンス同意書(CLA)利用も開始するなど、導入に向けて整備を進めてきたことを報告している。
Vert.xはスタート当初からGitHubを利用していたが、Eclipse.orgにプロジェクトを移管後もそのままGitHubを使い、GitHubからEclipseにミラーリングを行うことに決定した。これにより、GitHubの開発インフラとEclipseのガバナンスとメリトクラシーが合体できる、とMilinkovich氏はメリットを説明している。この例にならい、今後メインラインの開発をリモートでホスティングし、EclipseのGitレポジトリにミラーできるようにしていく。これらについてもEclipseの開発とIPプロセスが適用され、PMIにより管理される。
Eclipseではソーシャルコーディング採用についてのFAQを公開し、詳細を説明している。
The Eclipse Foundation
http://www.eclipse.org/
Eclipse and Social Coding FAQ
http://www.eclipse.org/org/SocialCodingFAQ.php