Qt 5をサポートしたQt向けPythonバインディング「PyQt 5」リリース
英Riverbank Computingは6月17日、Qt向けのPythonバインディングの最新版「PyQt 5.0」をリリースした。Qt 5をサポートし、Qt 5で加わった新機能をPythonから利用できる。
PyQtは、フィンランドDigiaが開発するGUI/アプリケーション開発フレームワークであるQtのPythonバインディング。これを利用することで、GUIを持つアプリケーションをPythonで開発できる。Python用にC/C++のインターフェイスコードを生成するツール「SIP」を利用して開発されており、バージョン2系および3系のPythonをサポート、LinuxおよびMac OS X、Windowsで利用できる。ライセンスはGPLv2/v3で商用ライセンスもあるが、Qtが採用するLGPLは採用していない。
PyQt 5は2012年12月に公開されたQt 5をサポートするメジャーリリースとなる。モジュール構成はQt 5のライブラリ構造を反映させた。対応するPythonのバージョンは3および2.6、2.7。Qt 5で非推奨となったAPIはサポートせず、PyQt 4と後方互換性はない。PyQt 4のQtDeclarativeモジュールはサポートしなし、将来的にQtQuickモジュールを実装する、QtGUIはQtGui/QtPrintSupport/QtWidgetsの3つに分割、といった変更が加わっている。
PyQt 5はRiverbankのWebサイトより入手できる。
英Riverbank Computing
http://www.riverbankcomputing.com/