systemdサポートなどが加わった「rsyslog 7.4」リリース
Rsyslog開発チームは6月6日、オープンソースのログ記録ツール最新安定版「rsyslog 7.4」を公開した。systemdジャーナルのサポートなどが加わっている。
rsyslogはC言語で書かれたLinuxやUNIX系OS向けのログ記録ツール。信頼性のある(reliable)シスログ(syslog)から名付けられ、Rainer Gerhards氏が中心となって開発している。BSD Syslog Protocol(RFC3195)をサポートし、ログを保存するためのストレージとしてMySQL、PostgreSQL、Oracleなどをサポート。TCPによる転送、マルチスレッド、圧縮転送、stunnel転送などの機能を持つ。GPLv3で公開されており、Fedoraなどでは標準のシスログツールとして採用されている。
rsyslog 7.4は、7.2系に代わる最新安定版となる。initデーモンの代替として普及が進んでいるsystemdジャーナルをサポート、omjournalとimjounalの2つのモジュールによりジャーナルのインプットとアウトプットの両方が可能となった。
セキュリティではログの匿名化、ログメッセージの署名機能、ログファイル暗号化の機能が加わった。性能では、ディスクキュー、DNSキャッシュの最適化、omfileでの非同期サポートなどが改善されている。
Rsyslog 7.4はプロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。開発チームによると、今後は7.4系と7.2系を平行してサポートしていくという。
Rsyslog
http://www.rsyslog.com/