Linux向けのサウンドサーバー「PulseAudio 4.0」リリース
PulseAudio開発チームは6月4日、オープンソースのサウンドサーバー最新版「PulseAudio 4.0」をリリースした。Bluetoothサポートの強化など多数の機能強化や改善が加わった。
PulseAudioはLinux向けのサウンドサーバー。音声を扱うアプリケーションと連携し、音声のミキシングや出力デバイスの管理、フォーマットの変更、音声の別のマシンへの転送といった処理を行う。FedoraやUbuntuなどのLinuxディストリビューションで採用されており、SolarisやFreeBSD、NetBSD、Mac OS X、Windows 2000/XPにもポーティングされている。ライセンスはLGPL。
PulseAudio 4.0は、2012年12月に公開したバージョン3.0に次ぐメジャーリリースとなる。低遅延の処理が改善され、低遅延ストリーム再生時の音声の欠落が減少しているという。デフォルトのサンプラは「speex-float-1」となり、CPUの利用率も改善されるという。
そのほか、3.0でサポートが実現したBluetooth対応も強化された。コードのリファクタリングが行われ、メンテナンス性や信頼性を強化するという。最新のモジュールも複数導入された。たとえば、「module-role-ducking」モジュールではストリームの「重要度」に応じて、重要ではないストリームのボリュームを低くするなどのことが可能になる。コマンドラインツールではzshとBashの補完機能も加わった。JACK Audio Connection Kitの脆弱性対応を含む修正も多数加わっている。
PulseAudioはFreedesktop.org内のプロジェクトページより入手できる。
PulseAudio
http://www.freedesktop.org/wiki/Software/PulseAudio