Bluetoothサポートが追加された「PulseAudio 3.0」がリリース

 12月17日、オープンソースのサウンド再生/録音フレームワーク「PulseAudio 3.0」がリリースされた。Bluetoothのサポート、ALSA Use Case Managerのサポートなどが加わっている。

 PulseAudioはLinux向けに設計されたサウンド再生/録音フレームワーク。サウンドアプリケーションはPulseAudioを利用して音声の再生や録音といった操作を行える。FedoraやUbuntuといった主要なLinuxディストリビューションに含まれており、Windows 2000/XP、Mac OS X、FreeBSD、Solaris、NetBSDにも移植されている。ライセンスはLGPL。

 PulseAudio 3.0は5月に公開されたバージョン2.0以来のメジャーアップグレードとなる。Bluetoothのサポートにより、携帯電話などのBluetoothデバイスの音声機能を利用できる。なお、Bluetoothを利用する場合は別途SBCコーデック向けのライブラリ「sbc」をダウンロードする必要がある。

 また、アプリケーションからサウンドハードウェアを利用する際の設定を容易にするためのライブラリ「ALSA Use Case Manager(UCM)」にも対応した。これを利用することで、PulseAudioで用意されている設定ファイルではサポートしていないタブレットや携帯電話などのデバイスをサポートできるという。

 そのほか、LADSPA(Linux Audio Developers Simple Plugin API)モジュールを強化し、ベーシックなD-Busインターフェイス経由でパラメーターを変更可能になっている。デバイス遅延オフセットやロギング、自動テストなどの改善も図られている。

 PulseAudioはプロジェクトWikiページより入手できる。

PulseAudio
http://www.freedesktop.org/wiki/Software/PulseAudio