ソースコード検索に特化したコマンドラインツール「ack 2.02」

 4月19日、オープンソースのソースコード検索ツール「ack 2.02」がリリースされた。「プログラマ向けに最適化されたgrepのようなツール」をうたい、少ないキー入力でより高速かつ優れた検索が行えるという。

 grepが汎用のテキスト検索ツールであるのに対し、ackはソースコードの検索により焦点を絞っている点が特徴。大規模でさまざまなソースコードツリーが混在する環境で利用できるという。Perl 5で実装されており、Perlの正規表現を使用できるほか、移植性が高く、Strawberry PerlなどのWindows設定上でも修正なしで利用できる点なども特徴。Subversion、Gitなどのバージョン管理システムが使用するディレクトリやライブラリディレクトリ、「foo~」や「#foo#」といったバックアップファイル、バイナリファイルやコアダンプファイルといった非ソースコードファイルは無視し、検索する意味があるものだけを対象に検索するため、高速かつ高い精度で検索が行えるという。また、たとえばPerlのソースコードやHTMLファイルといった特定の形式のファイルのみを検索対象に指定することも可能。

 ack 1.0系では、デフォルトではackが認識できる形式のファイルのみを検索対象としていたが、ack 2.0系ではデフォルトですべてのテキストファイルを検索するように変更されている。また、ファイルタイプをより柔軟に指定できるようになった。拡張子、ファイル名、正規表現などでファイルタイプを指定できるという。

 ackはプロジェクトのWebサイトより入手できる。ライセンスは Artistic License v2.0。利用にはPerl 5.8.8以上が必要。FedoraやUbuntuなどのパッケージも公開されているほか、CPAN経由でもインストールできる。

ack
http://beyondgrep.com/