「MongoDB 2.4」リリース、高速化や全文検索機能の追加などが行われる

 NoSQLデータベース「MongoDB」開発チームは3月19日、新たな安定版となる「MongoDB 2.4」を公開した。全文検索機能の実装やJavaScriptエンジンのV8への変更、GeoJSONサポートなど、多数の機能強化が図られている。

 2012年8月末に公開したMongoDB 2.2以来の安定版リリースで、最もリクエストが多かったという全文検索機能が追加されている。現在はベータ版という位置付けだが、リアルタイムでのネイティブ検索が可能で、クエリ文字列のトークン化とステミング(互換処理)などの機能を持つ。15言語に対応するが、日本語は対象外となっている。

 ハッシュベースのシャーディング機能も加わった。これにより、負荷やデータの分散がより均等になるという。開発チームによると、ランダムにアクセスするドキュメントやアクセスパターンが予想不可能な場合にこの設定が役に立つという。また、地理的データ向けのフォーマットであるGeoJSONサポートも追加された。これにより、地理的データを扱う際の処理が容易になる。

 そのほか、JavaScriptエンジンがMozilla FoundationのSpiderMonkeyからGoogleのV8に変更されている。セキュリティでは、Kerberos認証(サブスクリプション・エディションのみ)とロールベースのアクセス制御が加わり、SSLサポートも強化された。カウント操作の高速化やキャパシティプランニングを容易にするworkinSetの追加なども行われている。

 MongoDB 2.4はプロジェクトのWebサイトより入手できる。ライセンスはAGPL。

MongoDB
http://www.mongodb.org/