マルチプラットフォーム対応のアプリケーション配布プラットフォーム「0install 2.0」リリース
3月5日、クロスプラットフォームのアプリケーション配布プラットフォーム「0install(Zero Install) 2.0」がリリースされた。UbuntuやDebian GNU/LinuxといったLinuxやMac OS X、Windowsで利用でき、容易にアプリケーションの配布やダウンロード、インストール、バージョン管理が行えるという。現在、1000を超えるアプリケーションのインストールをサポートしている。
0installはWindowsおよびMac OS X、Linuxなどで利用できるアプリケーションの配布・インストールシステム。0Installを利用することで安全かつ容易にアプリケーションの入手やインストールが可能になり、また開発者は容易に作成したアプリケーションを配布できる。共有ライブラリの配布や依存性の解決、自動アップデート、デジタル署名といった、アプリケーションの配布に必要な機能が提供され、またバイナリだけでなくソースアーカイブの配布も可能という。ほかのパッケージ管理ツールやアプリケーション配布ツールと比較して異なるのは、同じアプリケーションの複数のバージョンを同時にインストール可能にする機能を持つ点や、WindowsやMac OS X、Linuxといった異なるプラットフォームでも同じように利用できる点となっている。
0install 2.0では、配布されるアプリケーションの情報を含むXML形式のメタデータファイルのフォーマットが改善された。これにより、ディストリビューションによって配布されるパッケージを0installで配布されるアプリケーションが依存するパッケージとして指定できるようになったほか、より詳細に依存性や必要要件を定義できるようになっている。また、各環境においてネイティブなJavaパッケージがインストールされているかどうかの検出機能や.NETフレームワークの検出、CygwinやDarwin、Fink、MacPortsといったディストリビューションのサポート、簡易的にアプリケーションのインストールや管理操作を行える「Apps」機能の追加などがある。そのほか、「0compile」や「0downstream」などの関連ツールもアップデートされている。
0installは公式Webサイトなどからダウンロードできる。ライセンスはLGPL。
0install
http://0install.net/