UEFIセキュアブートをサポートしたLinuxディストリビューション「Sabayon 11」がリリース

 Sabayon開発チームは2月15日、Linuxディストリビューション最新版「Sabayon 11」を公開した。UEFIセキュアブートに初めて対応するなど、多数の機能が加わっている。

 SabayonはGento LinuxベースのLinuxディストリビューション。パッケージを多数提供し、初心者でも容易に利用できるように設計されている。

 最新版は2012年9月に公開されたバージョン10以来のリリースとなる。Linux 3.7をベースとし、デスクトップ環境はGNOME 3.6.2、KDE 4.9.5、Xfce 4.10を提供する。KDEは4.10.1の公開後に4.10.1へのアップデートが提供される予定で、GNOME側では2系から派生した「MATE 1.4」も選択できる。

 米Red Hat所属のMatthew Garrett氏が開発した「Shim Secure Boot」を含み、GRUBブートローダーからx86_64ライブイメージをEFI/UEFIシステムで起動およびインストールが可能となった。セキュアブートが有効なシステムでも問題なく起動できるという。

 「Nvidia Optimus」のLinux対応のためのパッケージ「Bumblebee」によりNvidia Optimusをサポート、NvidiaやIntelのGPUやNvidiaのプロプライエタリなドライバーがインストールされている場合、自動的に検出と設定作業を行うという。

 アプリケーションのブラウジングのためのGUIツール「Rigo」も改善し、キーボードベースのショートカットが加わった。コマンドラインツール「Equo」ではコードを5年ぶりに書き直し、全てのサブコマンドでBash補完機能が利用できるようになった。

 パッケージそのものでは、Libre Office 3.6.3.2、XBMC 12など最新版を同梱した。これらを合わせて、i686とx86_64で動く1万4000以上のパッケージをレポジトリに用意する。MySQLでは、Google MySQL、Oracle MySQL 5.5m、Maria DB 5.5の3種類を揃える。

 Sabayon 11は、64ビット版と32ビット版をプロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。

Sabayon
http://www.sabayon.org/