Linux Foundation、Secure Bootが有効になったWindowsマシンでLinuxをブートさせるための「UEFI Secure Boot System」を公開
Linux Foundationは2月8日、「Linux Foundation UEFI Secure Boot System」をリリースした。Windows 8がプリインストールされた一部のPCは標準ではLinuxをブートできないが、このソフトウェアを利用することでそのようなマシンでもLinuxをインストールして起動できる。
UEFI(Unified Extensible Firmware Interface)は従来PCで使われていたBIOSに代わるものとして開発されたファームウェア。その機能の1つとして、OSの起動時にそのシグネチャをチェックし、信頼できるもの以外をブロックする「Secure Boot」と呼ばれるものがある。米Microsoftは2012年秋に発売開始したWindows 8でUEFIおよびSecure Bootの導入を推進しており、Windows 8がプリインストールされたマシンではLinuxをブートできないという問題が発生した。そのため各Linuxディストリビューションはそれぞれ解決方法を模索、これによりFedora Projectは「Fedora 18」でUEFIセキュアブートに対応している。
今回のUEFI Secure Boot SystemはSecure Boot対策の1つとして開発されたもので、Microsoftのシグネチャが入ったブートローダーが含まれている。Microsoftは2月6日にこれをリリース、今回Linux Foundationで技術アドバイザリボードを務めるJames Bottomley氏が公開した。これにより、Windows 8搭載マシンでLinuxを自由に動かせるようになるという。
Linux Foundation UEFI Secure Boot Systemは、Bottomley氏のWebサイトより入手できる。なお、Linux用のブートローダー「Shim Secure Boot」を開発・公開している米Red Hat所属のMatthew Garrett氏は、Linux FoundationのブートローダーとShimのアプローチが違うことに触れながら、Linux Foundationのブートローダーの機能の一部を取り込んでいく意向を示している。
Bottomley氏のWebサイト
http://blog.hansenpartnership.com/linux-foundation-secure-boot-system-released/
Linux Foundation
http://www.linuxfoundation.org/