米dotCloud、WebSocket対応のHTTPプロキシ「Hipache」をリリース

 アプリケーションプラットフォームサービスを提供する米dotCloudは8月6日、分散HTTPプロキシ「Hipache」をオープンソースで公開した。WebSocketプロトコルに対応し、リッチかつリアルタイムなWebアプリケーションの開発・運用を支援するという。

 dotCloudはPlatform as a Service(PaaS)事業を行う企業。さまざまな言語、ソフトウェアスタックに対応するプラットフォームを提供している。

 近年、Webアプリケーションにおけるクライアントサーバー間の通信手段としてWebSocketプロトコルが注目されているが、近年Webアプリケーションで多く使われているnginxやHAProxyなどのツールはWebSockectに対応していない。その問題を解決するために開発されたのがHipacheとなる。HipacheはdotCloud社内のネットワークルーティングインフラで実際に使われており、大量のHTTP/WebSocketトラフィックに対応できる「実際の運用環境に対応したHTTPプロキシシステム」としている。

 Hipacheはnode-http-proxyライブラリを土台とし、動的な設定、宣言的なルーティング、メモリモニタリング、エラーページのカスタマイズなどの機能を持つ。複数のバックエンドをまたいでの負荷分散もサポートし、支障時にはバックエンドのチェックを行い問題部分を一時的に分離するなどの障害対策も備える。

 Hipacheの利用にはRedisやNode.jsが必要。ライセンスはMIT License。

米dotCloud
https://www.dotcloud.com/

Hipache(GitHub)
https://github.com/dotcloud/hipache