ぷらっとホーム、ファンレスの手のひらサイズARMサーバー「OpenBlocks AX3」などを発表

 ぷらっとホームが小型Linuxサーバー「OpenBlocks AX3」および「同 A6」を発表した。CPUが従来のPowerPC系からARM系に変更され、性能や拡張性が大幅に向上している。

 OpenBlocksはぷらっとホームが独自開発する小型サーバーシリーズ。2000年に初代モデルである「OpenBlockS」が発売されて以来、モデルチェンジを繰り返しつつ続いている人気シリーズである。従来のモデルはPowerPC系のCPUを採用していたが、今回発表された「OpenBlocks Aファミリ」ではARM系のCPUを採用。Mini PCI ExporessポートやシリアルATAポートといった最新のインターフェイスの搭載により拡張性も向上しており、PCサーバーを置き換える用途にも利用できるという。

 OpenBlocks AX3はARM Cortex-A9ベースのデュアルコアCPU「ARMADA XP(1.33GHz)」を搭載。消費電力は最大13Wと少ないながら、x86系の省電力CPUであるAtomと同等の性能を実現しているという。メモリは1GB(最大2GBまでの追加が可能)で、ストレージには128MBのフラッシュメモリを搭載。内部にシリアルATAポートを備えており、2.5インチサイズのHDDやSSDを内蔵できるようになっている。ネットワークインターフェイスは1000/100/10BASE-T対応のものが4ポート用意されており、2基のシリアルポートやeSATA、2基のUSB 2.0ポート、Mini PCI Expressポートも備えている。筐体サイズは101.0×142.1×41.0mm(W×D×H)で、質量は約370g。OSにはDebian GNU/Linuxを採用し、価格は5万9,800円から。

 下位モデルとなるOpenBlocks A6はARM9ベースのCPU「ARMADA 310(600MHz)」を搭載、メモリ容量は512MB、フラッシュメモリ容量は64MB。インターフェイスには1000/100/10BASE-T×1、シリアルATA、GPIO、シリアルポート×2、USB×1を搭載する。筐体サイズは81.0×114.5×36.0mm(W×D×H)で、質量は約205g。AX3と同様OSにはDebian GNU/Linuxを採用し、価格は3万6,800円から。

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OpenBlocks AX3

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OpenBlocks Aシリーズ
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