米Trend Micro、マルウェア対策ソフト「HijackThis」をオープンソース化
米Trend Microは2月17日(米国時間)、Windows向けのマルウェア対策ソフト「HijackThis」をオープンソース化したことを発表した。ライセンスはGPL 2。SourceForgeのプロジェクトページからダウンロードできる。
HijackThisはVisualBasicで作成されたWindows向けのセキュリティ診断ツール。マシンをスキャンして、マルウェアやスパイウェアによりシステム設定が勝手に変更されていないかなどを調査、レポートを生成する。HijackThisそのものは安全性の判断や削除は行わず、ユーザー自身が判断することになる。
もともとはオランダの開発者、Merijn Bellekom氏が開発したもので、Trend Microは2007年、買収によりHijackThisを取得、無料で提供してきた。
今回のオープンソース化により、開発者らはHijackThisをベースとしたマルウェア対策ツールを開発できるようになる。悪意あるコードが次々とリリースされ、識別が重要になる中、コミュニティにより高速に品質を改善するという狙いも明かしている。Trend Microは今後もコードのメンテナンスを続け、アップデートを行っていくという。
Trend Micro
http://www.trendmicro.com/
SourceForge.netのHijackThisプロジェクト
http://sourceforge.net/projects/hjt/
HijackThisのダウンロード
http://sourceforge.jp/projects/sfnet_hjt/