.NET 4.0をサポートしたログ出力ライブラリ「Apache log4net 1.2.11」がリリース

 Apache Software Foundation(ASF)のApache log4netは10月12日、Microsoft .NET用ログ出力ライブラリの最新版「Apache log4net 1.2.11」をリリースした。「.NET 4.0」サポートが加わっている。

 log4netはASFのLogging Servicesプロジェクトの一部で、Javaのログ出力ライブラリ「Apache log4j」を.NETランタイムにポーティングしたもの。容易さ、速度、スレッドセーフなどを特徴とし、出力先を柔軟に設定できる。レイアウトクラス実装により、ログ出力フォーマットも容易に変更できる。

 バージョン1.2.11では、.NET 4.0をサポート、.NET 3.5と.NET 4.0のClient Profileにも対応する。「.NET Compact Framework 2.0」向けの構築が可能となり、「Visual Studio 2008」と「.NET Framework 3.5」を利用できる。TimeEvaluator、StackTracePatternConverterなどが新たに加わり、EventLogAppenderでイベントログメッセージのカテゴリ設定をサポートするなど既存機能も強化された。バグも多数修正されている。

 また、本バージョンからはstrong nameキー(アセンブリの識別子)が新しくなっている。そのため、新しいstrong nameキーを利用する「newkey」と、これまでのものが利用できる「oldkey」の2種類のバイナリが用意されている。

 log4netはプロジェクトのページよりダウンロードできる。

Apache log4net
http://logging.apache.org/log4net/