ノルウェーForgeRock、ID管理のためのオープンなフレームワーク「OpenICF」を立ち上げ

 ノルウェーForgeRockは5月10日(ノルウェー時間)、ID認証のためのオープンなフレームワーク開発コミュニティ「OpenICF」の立ち上げを発表した。OpenICFはかつて米Sun Microsystemsが開発していたID認証フレームワーク「Identity Connector Framework(CIF)」をベースとしている。

 ForgeRockは、オープンソースのアイデンティティミドルウェア専門ベンダー。Sunの幹部が立ち上げたベンチャーで、Sunが開発していた「OpenSSO」の開発者らなどを抱えている。

 ICFは、ユーザープロビジョニングとID管理のためのコネクタフレームワーク。オープンソースのID管理ソリューション「OpenIDM」プロジェクトの一部で、OpenIDM、「Sun Identity Manager」「Oracle Waveset」、それに米Brinqaのリスク管理「Brinqa GRC Platform」などと互換性がある。

 OpenICFコミュニティでは、ICFを利用した互換性のあるコネクタの開発や利用を支援する。アプリケーションとリソースの間にレイヤを設けることで、ID、コンプライアンス(規制遵守)、リスク管理の各ソリューション間の相互運用を容易にすることを目指す。立ち上げメンバーには、ForgeRockのほかに、Binqa、オーストラリアFirst Point Global、カナダNulli Secundusなど7社が名を連ねている。ライセンスはICFと同じCDDL。

 OpenICFのサイトではConnectors Frameworkがダウンロードできるほか、コネクタ開発バンドルの「Connector Archetype」も公開している。コネクタとしては、「Tivoli Access Manager」向けのコネクタ、LDAPコネクタ、メインフレームのRACFコネクタなどがホスティングされている。

ノルウェーForgeRock
http://www.forgerock.com/

OpenCIF
http://openicf.forgerock.org/