フリーのメディア共有ソフト開発プロジェクト「GNU MediaGoblin」

 GNU Projectからメディア共有ソフトウェアプロジェクト「GNU MediaGoblin」が発足した。現在、マルチメディアプレーヤー「Miro」の開発者らが中心となって開発を進めており、2011年秋のアルファリリースを目指して幅広い貢献を受け付けている。

 GNU MediaGoblinは、写真や動画などのメディアをオンラインで共有するためのソフトウェア。YouTubeやFlickrのように企業・団体が管理するサーバーにアップロードして共有するのではなく、データをユーザーが所有することを目標としている。更新情報の配信には分散型ステータスアップデートのためのオープン標準「OStatus」を利用、さまざまなソーシャルネットワークのユーザーがお互いをフォローできる。OStatusによって「GNU social」や「StatusNet」、「GNU FM」などのフリーなネットワークサービスとの互換性を確保するという。

 同プロジェクトは現在GNU Projectの公式プロジェクトとして、オープンソースのマルチメディアプレーヤーであるMiroの開発者などが中心となって開発を進めている。ライセンスはGNU Affero General Public License(AGPL)。

 まずは写真にフォーカスして開発を進め、2011年秋にアルファ版リリースを目指す。その後、動画、音楽など、他のメディアの共有も可能にしていくという。

GNU MediaGoblin
http://mediagoblin.org/