「MacRuby 0.8」がリリース、開発チームはバージョン1.0にフォーカス

 Mac OS X上にRubyを直接実装する「MacRuby」プロジェクトの開発チームは12月13日、最新版「MacRuby 0.8」を公開した。安定性と互換性を強化、開発チームのWebサイトより入手できる。チームはまた、バージョン1.0リリースに向けた取り組みも発表している。

 MacRubyは、Objective-Cランタイム、ガベージコレクタ、LLVMコンパイラインフラなどのMac OS Xコア技術を用いたRuby実装プロジェクト。

 MacRuby 0.8は、前バージョン(0.7)から2ヶ月での公開となった。バグ修正が中心で、安定性と互換性の強化にフォーカスしたリリースとなる。Cocoa開発サポートを強化し、対話的実行環境macirb(DietRB)では自動インデントとコンプリートのサポートが加わったという。

 MacRuby 0.8はMac OS X 10.6(Snow Leopard)のみに対応、それ以前のバージョンはサポート外となっている。

 開発チームは今後、初の安定版となるバージョン1.0リリースに向け、開発の取り組みを収束させていく。それにあたり、バグ追跡チケットを1.0とそれ以降に分類した。今後リリース頻度を増やしてユーザーにテストしてもらい、バグを報告してもらうことで安定性を強化する。安定性と互換性を重視するため、大規模な機能の導入の可能性はあまりないという。

MacRuby
http://www.macruby.org/