JavaベースのフレームワークApache MINA、4年ぶりのメジャーアップデート

 Apache Software FoundationのMINAプロジェクトは9月25日、最新版「Apache MINA 2.0」をリリースした。バージョン1.0の公開以来、4年ぶりのメジャーアップデートとなる。プロジェクトのWebサイトより入手できる。

 Apache MINAはJavaベースのネットワークアプリケーションフレームワーク。Java NIO経由でTCP/IPやUDP/IPといったプロトコル向けにイベント駆動型非同期APIを提供、Java 5 SSLEngine利用によるSSL、TLS、StartTLSサポート、JMXによる管理などの特徴を持つ。ユーザーは高性能かつ可用性の高いネットワークアプリケーションを開発できるという。

 最新版では、APIを新たに書き直し、簡素化し直感的なAPIにした。これにより、一部バージョン1系との後方互換性が損なわれたという。NIOトランスポートクラスに「Nio」という接頭語が付くなど、パッケージや名称を変更した。バッファではByteBufferがIoBufferに名称変更され、バッファプーリングを削除し、デフォルトでヒープバッファを割り当てることで性能を改善した。

 JMXとの統合を一新、Model MBeansとOGNLをベースに完全に書き直した。Springとの統合も簡素化した。IoService設定を簡素化、IoSessionLoggerも書き直しSLF4J(Simple Logging Facade for Java)Loggerインターフェースを実装した。このほか、スレッドやプロトコルコーデックも強化されており、バグも多数修正されている。

Apache MINA
http://mina.apache.org/

ダウンロード
http://mina.apache.org/downloads.html