SyncML対応のPIM同期ツール「SyncEvolution 1.0」リリース

 オープンソースのPIM情報同期ソフトウェア「SyncEvolution」の開発チームは6月16日、初の正式版「SyncEvolution 1.0」をリリースした。業界標準のデータ同期エンジン「SyncML」を利用して、コンタクトやカレンダーなどのPIM情報を同期できる。

 SyncEvolutionは、オープンソースのメール/スケジュール管理/PIMソフト「Evolution」向けのデータ同期ソリューションとして2006年にスタートしたオープンソースプロジェクト。業界団体Open Mobile Alliance(OMA)のデータ同期規格であるSyncMLを利用して、PIMデータをモバイル端末とサーバー間で同期できる。

 SyncEvolution 1.0では、SyncMLサーバー機能を統合することでサードパーティのSyncMLサーバーを利用せずにHTTPとBluetooth/OBEX経由で直接同期が可能となった。SymbianなどSyncMLに対応した携帯電話でBluetooth同期が可能という。このほか、予期しない低速度の同期の検出・対応、自動同期など、さまざまな機能がある。

 SyncEvolution 1.0のソースコードは、プロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。また、x86/x86_64向けのRPMパッケージやDebian GNU/LinuxおよびUbuntu向けのAPTレポジトリも用意されている。

SyncEvolution
http://syncevolution.org/

「SyncEvolution 1.0」ダウンロード
http://downloads.syncevolution.org/