「Safari 5」の新機能「Reader」のベースはオープンソース技術「Readability」
米Appleが6月7日に発表したWebブラウザの最新版「Safari 5」には、最新機能「Safari Reader」が導入されている。サイドバーやナビゲーションなどを取り除いてコンテンツのみを表示するこの機能は米Arc90 Labsのオープンソース技術「Readability」をベースとしており、Arc90のWebサイトよりSafari以外の主要なWebブラウザでも同じ機能を利用できるブックマークレットを入手できる。
Safari Readerはニュース記事などの本文のみを表示する機能だが、Arc90のReadabilityを利用することでほかのWebブラウザでもこれと同様の表示が行える。Readabilityはブックマークレットとして提供され、Readabilityのプロジェクトページからスタイル、フォントサイズ、横幅を選択し、Readabilityボタンをツールバーにドラッグ&ドロップするだけでブックマークレットを作成できる。Webページを表示中、ツールバーにあるブックマークレットを押すと、Reabilityモードでページを表示できる。Webブラウザは、Firefox、Safari、Google Chromeなどに対応する。
AppleがSafari 5を発表したのと同じ日、Arc90はWeb上で読むという体験を改善する点で両社が同じ方向性をとったことを賞賛するブログ記事を掲載した。その後AppleがReadabilityを土台にSafari Readerを作成したことを確認している。
Readabilityのコードは、Apache License 2.0で公開されている。
米Arc90 Lab
http://lab.arc90.com/
Readabilityのプロジェクトページ
http://code.google.com/p/arc90labs-readability/