IPA、OSS支援の国際連携組織「Qualipsoネットワーク」に参加
情報処理推進機構(IPA)オープンソフトウェア・センターは2010年3月4日、世界のOSS支援組織が連携する国際組織「Qualipso(カリプソ)ネットワーク」に参加したと発表した。メンバーとして、参加各国のOSSセンターと協調。OSSに関する情報サービス、ツールなどを提供してゆく。
Qualipsoネットワークは、欧州の企業・政府でのOSSの採用拡大を目指す「QualiPSo(Quality Platform for Open Source Software)プロジェクト」から生まれた組織。もともと同プロジェクトの成果の普及のため欧米各国に設置された「OSSコンピテンシセンター」の国際連携を目的として設立されたが、現在、OSS利用促進を目指す組織を広く世界から集めている。
IPAオープンソフトウェア・センターの参加は、OSS普及促進活動の実績が認められたもので、Qualipsoプロジェクトの参加組織以外では、初めてのメンバーになる。これによって、IPAの成果の国際的な普及およびQualipsoプロジェクトの成果の国内への普及を加速できるとしている。
また参加機関では、共通の手法と基準に基づく「OSSの評価」の作成を計画中。IPAは、その具体的な評価手法や評価基準の議論にも加わる。
QualiPSoプロジェクトは、欧州を中心に11カ国21機関が参加して2006年から展開されている4カ年のプロジェクト。OSSコンピテンシセンターはプロジェクト終了後もプロジェクト成果普及とOSS利用促進活動に取り組む予定。