インストール作業が簡素化された「OpenBSD 4.6」

 OpenBSD開発チームは10月18日、オープンソースOSの「OpenBSD 4.6」を発表した。最新版ではハードウェアサポートが増え、インストールが容易になった。FTPサイトより無償でダウンロードできるほか、同プロジェクトのWebサイトで3枚組のCD-ROMを注文できる。

 OpenBSDは「フリー、機能する、安全」を掲げるBSDベースのUNIX OS。

 最新版ではインストーラをほぼ書き換え、インストールプロセスを簡素化した。新規ツールとしては、メールサーバーとして、特権を分離したSMTPデーモン「smtpd」が加わったほか、「window」に代わってターミナルマルチプレクサー「tmux」が導入されている。

 Webサーバー「httpd」で2GB以上のファイル容量に対応可能となり、FTPサーバー「ftpd」はリモートIPとリモートホスト名のログが可能となった。256文字の制限がなくなった「OpenSSH 5.3」を搭載、パケットフィルタ「pf」もデフォルトで有効となるなど、多数強化されている。

 ハードウェアでは新たに、「MVME(Motorola VME)141」、同165、「SGI Octane」「SGI Origin 200」「SGI Fuel」ファミリなどに対応する。Sparc、Sparc 64も強化された。ディスプレイ、ネットワーク、USBビデオ端末など対応ドライバも増えている。

OpenBSD.org
http://www.openbsd.org/