ノベルと日本IBM、SolarisからLinuxへのサーバ移行プログラムで協業
ノベルと日本IBMは2009年8月6日、SolarisサーバからLinuxサーバへの移行プログラム「リナックス搭載スケールアップ型サーバー移行支援プログラム(SUPRI:SUSE Linux Enterprise Server Scale Up Migration Program Running on IBM)」の提供を開始した。Solarisサーバを基幹業務に使っている企業向けで、SUSE Linux Enterprise Serverを搭載したIBMのスケールアップ型サーバ製品群「IBM Power Systems」「IBM System z」への移行を支援する。
最もコスト削減効果が大きいと考えられるデータベースサーバの移行を主な対象としたプログラム。日本IBMの試算によると、Solarisで稼働する16台のデータベースサーバを、メインフレーム「IBM System z」1台に統合することで、サーバ保守料金やソフト使用料金を含めた5年間のTCOを約70%削減できるという。またCO2排出量も約80%削減できるとしている。
両社は共同コンサルティング・チームを組織し、包括的な移行支援を行う。日本IBMは、無償の効果アセスメントや費用見積もり、移行計画の立案支援から、有償の移行サービスまでを提供。サーバ保守料金を3年間半額にするサービスもある。また金融サービスとしては、簿価相当の引き取りを検討するほか、支払期間を6カ月据え置くリース、初年度支払いを総額の10%にする「ステップ・ペイメント・リース」などを用意した。
ノベルは、IBMサーバのハイエンドモデルとSUSE Linux Enterprise Serverの環境で、出荷から10年間の保守サービス、特定のサービスパックに対する最長5年間の延長保守、緊急修正を提供。また、2009年末までの期間限定で、エンドユーザー向け有償コンサルティングと有償サービスについて、通常価格から最大30%の割引を提供する。
このほか両社は、国内のサポート障害時のホットラインを設置。障害の緊急度および重要度を共有して迅速・確実な問題解決を図るとしている。
日本IBM
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