フィックスターズ、パフォーマンスが向上した「Yellow Dog Enterprise Linux v6.1」をリリース
フィックスターズは2009年5月15日、Cell Broadband Engine(Cell/B.E.)向け商用Linuxディストリビューションの最新版「Yellow Dog Enterprise Linux v6.1」を発売した。Cell/B.E.への最適化を進め、パフォーマンスを向上させた。価格は要見積もり。
全体のパフォーマンス向上に注力し、インストール時間および起動時間を短縮。また、アプリケーション性能を最大25%向上できる「libfreevec」を追加し、「PLAYSTATION 3」のビデオRAMを高速な一時ファイルストレージやswapに利用する「ps3vram」のサポートを強化した。さらに、「IBM/Barcelona Cell SDK 3.1」などの最新開発ツールが利用可能。
このほか、サポートハードウェアを拡大。同社のCell/B.E.搭載アクセラレーターボード「GigaAccel 180」とIBM製ブレードサーバ「IBM BladeCenter QS」シリーズに加え、ソニー・コンピュータエンタテインメントの「PLAYSTATION 3」、IBMの「IBM BladeCenter JS」シリーズもサポート対象とした。
LINPACK(HPL)を使ったベンチマークテストでは、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)に比べて1.5%高速。Bonnie++ I/Oベンチマークでは、NFSについてはRHELより19.5%、tmpfsについては、Fedoraより24.8%高速だったという。
フィックスターズ
http://www.fixstars.com/
ベンチマークテスト
http://us.fixstars.com/products/ydel/benchmarks.shtml