フィックスターズ、Power向けLinux最新版「Yellow Dog Linux v6.1」提供開始

 フィックスターズ(本社:東京都港区)は、Powerアーキテクチャ向けLinuxディストリビューションの最新版「Yellow Dog Linux v6.1」を2008年11月20日提供開始した。開発元である米Terra Soft Solutionsを買収して、初のリリースとなる。

 CentOSをベースとしたディストリビューション。最新版の6.1では、エンドユーザー向けと開発者向けの両面で機能を強化。エンドユーザー向けにはプレイステーション3(PS3)のVRAMをテンポラリストレージやスワップに利用できるツール「ps3vram」を搭載。開発者向けには、Cell Broadband Engineの並列処理を支援するフレームワーク「Cell Superscalar(CellSs)」を収録した。

 Linuxカーネルには最新安定版2.6.27を採用。また、Webウェブブラウザ「Firefox 3.0」、オフィススイート「OpenOffice 2.3」、コンパイラ「GCC 4.1.2」、開発キット「IBM Cell SDK 3.1」(オープンな部分のみ)などを搭載した。動作環境は、アップルのPowerPC G4/G5搭載Mac、PS3、フィックスターズが米国で販売するPowerPCワークステーション「PowerStation」、IBMの「IBM System p」。

 米国直販サイトで6カ月の有償サポート付きのアカウントを販売する。価格は69.95ドル。また、12月3日からDVDパッケージを販売開始する。価格(送料は別)は、6カ月有償サポート付きが99.95ドル、サポートなしが49.95ドル。国内販売は現在検討中で、来年以降になる見通し。

製品情報
http://www.fixstars.com/products/ydel/

フィックスターズ
http://www.fixstars.com/

米国販売サイト
http://us.fixstars.com/store/