NTTデータ、OSS統合運用管理ツール「Hinemos」に冗長構成オプションを提供

 NTTデータは、オープンソースの統合運用管理ツール「Hinemos」を複数台のサーバ上で冗長構成で動作させる「Hinemos HA オプション」を開発し、2009年2月2日提供開始した。通常動作している管理サーバに障害が発生しても他のサーバ上のHinemosが引き継いで継続運用できる。

 Hinemosは、システム監視とジョブ管理を備えるオープンソースの統合運用管理ソフトウェアで、エンタープライズ環境で求められる機能を提供する。「Hinemos HA オプション」では、Hinemosの中核機能をつかさどるHinemosマネージャの機能を冗長化。サーバで発生した障害を自動的に検知して、正常なサーバに処理を引き継ぐ。

 2台のサーバによるアクティブ/スタンバイ構成による冗長化が可能で、一般的にサーバ機能を冗長化する際に使用される共有ディスクを使わず、コストパフォーマンスの高いIAサーバ2台で構築できる。また、インストールは、対話形式のインストールスクリプトやセットアップ手順書によって誰でも簡単にできるという。

 ソースコードは非公開で、パートナー企業経由で提供。提供形態・価格は各社により異なるが、100万円台前半となる見込み。またNTTデータは、Hinemosオプション第2弾として仮想化環境を包括管理できるオプションを開発中で、春ごろに提供する予定。

Hinemos
http://www.hinemos.info/

NTTデータ
http://www.nttdata.co.jp/