米Red Hat、「RHEL 5.3」ベータ版リリース
米Red Hatは10月28日(米国時間)、主力サーバーOS最新版「Red Hat Enterprise Linux 5.3」のベータ版をリリースした。同社の開発者向けWebサイト、Red Hat Networkよりダウンロードできる。
RHEL 5.3は、Linuxカーネル2.6.18をベースとしたLinuxディストリビューション。最新版では、バグの修正のほか、仮想化、ハードウェアサポートの拡大などが強化点となる。
仮想化では、x86-64ハイパーバイザー環境でサポートするCPUの数が126個となり、メモリは1TBに拡張された。ディスクデバイス数もゲストあたり16台に増加されている。KVM向けにVirtioドライバを提供し、KVMベースの自社仮想化技術「oVirt」との統合を強化する。
ハードウェアでは、AtherosのWiFiチップath5k、RaLinkのWiFiチップrt2x00、RealtekのWiFiチップrtl818xなどのドライバが新たに提供される。
このほか、Windowsとの互換性やクラスタを改善し、デスクトップでは「NetworkManager 0.7」への対応、グラフィックドライバのアップデートなどが強化されている。
Red Hatでは、2009年1月6日までをベータ期間としている。正式版はその後リリースの予定だ。
米Red Hat
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