OTP 2008年5月のトップ10
1位:『Windowsと戦うことの危険――Famelixの場合』
2008年05月23日
GNU/Linuxデスクトップには、どれだけWindowsに似せるべきかという問題がついてまわる。普通は、新しいユーザにも馴染みのある外見を持たせるべきか、あくまでも論理性を最優先にして開発を進めるべきか、という観点から激論が戦わされるが、最近、ブラジルで Famelix というディストリビューションの身の上にやや毛色の変わった出来事があった。どうやら、外見をWindowsに似せ、性能でそれを凌駕することにも危険がつきまとう。その危険とは、著作権侵害の汚名と、Windows大好き経営陣による方針の転換である。
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2位:『USBフラッシュメモリ用Linuxディストリビューションの比較』
2008年05月26日
最近のASUS Eee PCの人気を見れば分かるとおり、フラッシュメモリ上でLinuxを利用することは今や消費者市場でのビジネス的にも現実的なことになっている。ところでEee PCを持っていなくても、ごく普通のUSBフラッシュメモリからLinuxだけではなくデータも含めて利用することは可能で、しかもフラッシュメモリから利用可能なLinuxディストリビューションは複数存在するということはご存じだろうか。本稿ではそのようなディストリビューションのいくつかを比較してみた。
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3位:『あと一歩信用しきれないUbuntu“Hardy Heron”』
2008年05月13日
はっきり言って、私が心からUbuntuを気に入ったことは一度もない。あらゆるリリースを試してきたが、どれも個人的に納得のいかない点があった。先月Ubuntu 8.04“Hardy Heron”がリリースされ、初期のレビューのほとんどがこのバージョンのすばらしさに言及していたので、私もi386版をダウンロードして試すことにした。だが、これまでの印象を完全にくつがえすところまではいっていなかった。
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4位:『斬新さと危うさを併せ持つFedora 9』
2008年05月21日
最新のFedora 9は、従来のFedoraプロジェクトの方針どおり、定番ディストリビューションとしては非常に斬新な仕上がりになっており、独自に開発されたものに加え、ほかのディストリビューションからも新たなアプリケーションが導入されている。それにしても、これほど位置づけが微妙なFedoraリリースは見たことがない。確かに時代の最先端といえるが、ある意味ではキワものと呼べなくもないのだ。下位システムとデスクトップソフトウェア群がアップデートされているほか、ユーザの利便性を損なうことなく斬新さを盛り込んだ部分は評価
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5位:『Linux仮想化入門』
2008年05月07日
最近は多様なLinuxディストリビューションが利用可能になっているので、同時に複数のディストリビューションを試してみたいと思うことが多くなった。そのようなときには仮想化環境をインストールすれば、各々が専用のサンドボックスの中に完全に隔離された複数のオペレーティングシステムを一台のマシン上で実行することができるようになる。以下では、よく使われている仮想化環境である VMware 、 VirtualBox 、 QEMU の3つを使い始める方法を紹介する。
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6位:『夢見るような使い心地のLinux環境を体現したDreamlinux』
2008年05月19日
Dreamlinux はDebian ベースのディストリビューションの1つであって、デスクトップ環境はGNOMEかXfceかを選択でき、インストール手順も高度に簡単化されており、また Debianリポジトリに収録されていないメジャーなプログラムをインストールするためのスクリプト群も用意されている。付属プログラムの品揃えは、通信、グラフィックス、ミュージックの各分野にOpenOffice.orgを加えたものが用意されており、通常のデスクトップ環境にて必要とされるものの大半がカバーされていると同時に、インストール
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7位:『終盤を迎えつつあるSCO訴訟』
2008年05月09日
優れた小説家であれば「事実は小説よりも奇なり」という諺を常々実体験として感じさせられているに違いない。そして先日ユタ連邦地裁にてSCO側が行った発言も、そうした事例の1つと見ていいだろう。それは、この日に備えて長年準備を進めてきたであろうはずのSCO首脳陣による、Unixの商標権はNovellではなくSCOが所有しているという主張にまつわる一連の発言であった。
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8位:『Fedora 9のリリース――“Make waves”をスローガンとした貢献者中心のプロジェクト活動』
2008年05月15日
かねてよりFedoraディストリビューションはその革新性についての定評を確立しているが、本日(5/13)リリースされたFedora 9もその例から漏れていないようである。簡単に実行可能なファイルシステムの暗号化やext4フォーマットのサポートなどは、今後リリースされる他のディストリビューションにて標準化されるであろう諸機能を、時間にして半年は先行して採用したと見ていいだろう。しかしながら本年2月に新たなFedoraプロジェクトリーダとして就任したPaul W. Frields氏の言葉を借りるならば、今回のリリー
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9位:『Ubuntu 8.04:アップグレードかクリーンインストールか』
2008年05月12日
あなたならどちらの方法をとるだろうか。Ubuntuの最新バージョン8.04 “Hardy Heron” の環境を手に入れるのに、パッケージマネージャを利用してシステムをアップグレードするか、それとも最新版のCDまたはDVDのISOイメージをダウンロードしてクリーンインストールを行うか。一般的には、クリーンインストールのほうが安全で好ましいとされている。この最新かつ最高のバージョンのインストールには全面的な設定のやりなおしという余分な手間が伴うが、アップデートに失敗した場合の苦労を考えれば何でもない、というのが従
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10位:『Korn――高機能なシェル』
2008年05月12日
Linuxのシェルについてはおそらくご存じのことだろう――LinuxでKonsoleやxtermなどの端末ウィンドウを開いてコマンドを入力するとき、文字を受け付けているのが他でもないLinuxのシェルだ。あるいはファイルにコマンドを書き込んで、実行可能にして、実行するということをしているのなら、あなたはもう立派なシェルプログラマだと言えるだろう。しかし利用可能なシェルには様々なものがあって、それぞれに少しずつ違った特徴があるということはご存じだろうか。そのようなシェルの中で個人的に私が気に入っているのがKorn
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