横河ディジタル、組み込みLinux向け起動時間短縮ソリューションのARM版

 横河ディジタルコンピュータ(本社:東京都府中市)は2007年12月21日、組み込みLinux搭載製品の起動時間短縮ソリューション「TP InstantBoot Version 1.0 for ARM architecture」の販売を開始したと発表した。ARMアーキテクチャに対応する製品。

 トライピークス(本社:東京都品川区)が開発する高速起動ソリューション「TP InstantBoot」をARMアーキテクチャ向けに最適化した。TP InstantBootは、起動済みシステムのメモリイメージをあらかじめ保存して、電源投入時に直接展開することで起動時間を短縮する。

 ARM事業で実績のある横河ディジタルがトライピークスに開発を要請し、技術協力した。標準的なLinuxのブートローダーから組み込み向けウィンドウシステム「Nano-X」までの起動時間が約14秒なのに対し、TP InstantBoot ARM使用時では半分の約7秒に高速化できるという。

 価格は、開発ライセンスが98万円、実際の製品に組み込むためのターゲットライセンスが5000本で40万円、1万本で60万円。横河ディジタルでは、1年間100セットの開発ライセンス販売を目指している。【鴨沢 浅葱/Infostand】

横河ディジタルコンピュータ
http://www.yokogawa-digital.com/

トライピークス
http://www.tripeaks.co.jp/