NVIDIAなど、PC周辺機器を監視・制御するための新業界規格
米NVIDIA(エヌビディア)は11月5日、15社以上の業界パートナーとともに、PCの電源やシャーシ、水冷却システムをリアルタイムで監視・制御するための、オープンでロイヤルティ不要な最新規格「エンスージアスト・システム・アーキテクチャ(ESA)」の詳細を発表した。
システムコンポーネントの相互通信を実現することで動作パラメータを調整し、重要なシステム情報をユーザーに伝送する情報プロトコルを規定する。ESAの導入により、PCメーカーや自作ユーザーは、より高性能で微調整されたPCを構築できる。
現行のUSB HIDクラス仕様をベースに構築され、シャーシ、電源、水冷・空冷の周辺機器などの各種PC機器で、監視機能と制御機能をサポートできるように設計。ESAを使用してデジタルとアナログの各種センサーを機器に組み込むことで、PCのパフォーマンスとオーバークロックを最大限に引き出すために不可欠な温度や発熱、電圧、エアフロー特性などのリアルタイム・データを伝送PC全体の動作状況を分析・最適化できる。またESAのロギング機能によって、PCの動作異常を簡単・低コストに特定でき、顧客サポート上の問題をいち早く特定・解決可能になる。
機器間の互換性とESA仕様への準拠については、IT試験団体のAllionが確認する。Allionの認定プロセスを通過した製品にはESAロゴが付与され、消費者は購入時の判断材料にできる。なお、ESAに準拠した初のシステム、マザーボード、コンポーネントは、ESAの策定パートナー各社を通じ、11月下旬より提供される予定。
NVIDIA=http://www.nvidia.co.jp/
「ESA」=http://www.nvidia.co.jp/ESA
提供:BCN