Google、インタラクティブ広告の「Google Gadget Ads」を発表――「Webページの中に、さらにWebページを表示させられる」と同社

 米国Googleは9月19日、新しいインタラクティブ・オンライン広告フォーマットの「Google Gadget Ads」を発表した。

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米国Intelの「Google Gadget Ads」。左側の部分でラケットボール・ゲーム(のようなもの)ができる

 Gadget Adsは、FlashとHTMLでの開発が可能な、ウィジェット・タイプのアプリケーションである。従来の広告コンテンツに加え、リアルタイムのデータ・フィード・画像・ビデオなどのリッチ・メディアを組み合わせ、1つの広告に埋め込むことができる。

 広告主は、Googleの広告配信サービス「Google AdSense」を利用して、Gadget Adsを配信することが可能。広告掲載料金は、クリック課金制とインプレッション課金制の、どちらかを選択できる。

 GoogleはGadget Adsを、「Webページの中に、さらに小さなWebページを表示させるもの」と説明してしている。同社によると、すでに一部の広告主を対象に、試験運用が開始されているという。

 なお、現時点でGadget Adsを配信できるのは、AdWordsの広告主で、かつリッチ・コンテンツ広告を作成したことのある広告主に限定されている。ただしGoogleは、今後はより多くの広告主を対象に、サービスを拡大していく計画を明らかにしている。

 Gadget Adsの試験運用終了時期は明らかにされていないが、Googleは最終的に100カ国/20言語でサービスを提供する予定だという。

 現在Googleは、Gadget Adsの導入例を自社のWebサイトで紹介している。その中の1つ、全米でテーマ・パークや遊園地を展開する米国シックス・フラッグスは、シンプルなゲームができるGadget Adsを配信している。

 Googleの発表によると、今夏に開始したシックス・フラッグスのGadget Adsは、インプレッション数が9,450万回、うちユニーク・ユーザー数が1,710万人で、広告が表示されたWebページを見たユーザーのうち、約 0.3%が動画の再生など、何らかのインタラクションを行ったという。

 Googleで製品管理担当バイスプレジデントを務めるスーザン・ウォジッキ氏は、「Gadget Adsは、世界中の広告主や広告代理店が、創意に富んだダイナミックな方法を用いて、消費者とのインタラクションを行うものだ」とコメントしている。

(リンダ・ローゼンクランス/Computerworld オンライン米国版)

米国Google
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提供:Computerworld.jp